ってくらい充実した内容になってるぜ!
第2回「クリエイターのためのNFT講座② – NFTを作って売ってみよう!」、
第3回「クリエイターのためのNFT講座③ – NFTプラットフォームごとの違い」はこちらになります。
あわせてご覧ください。
アップデートでサービスや機能が変わってることもあるから注意してくれ!
必ずご自身の責任で仮想通貨やNFTのサービスを利用するようにしてください。
申し訳ないけど、この記事はPCのブラウザで見てね。
This article’s contents
NFTについて
ブロックチェーンの技術を利用してNFTの発行と所有権の管理が行われています。
NFT関連でもっともメジャーなブロックチェーンはEthereum(イーサリアム)で、多くのNFTはこのEthereum上に存在しています。他にはFlowというブロックチェーンも有名です。
くわしくは「クリエイターのためのNFT講座① – NFTってなに?」の記事を参照してください。
他には保険やVR世界の土地の所有権管理等に使われることもあります。
基本的に世の中のあらゆる情報はNFTにできると考えてよいでしょう。
Ethereumを利用するための仮想通貨であるETH(イーサ)を持ち、いくつかのアプリケーションを使えば、だれでもNFTを発行して販売することができます。
ただし、どんなものでも売れるというわけではありません。
日本でも少しずつですが、クリエイターがこのNFT市場に参加するようになってきました。どのような人が参加しているかは「Japanese NFT Artist」という記事を見るといいでしょう。
このFAQを作成しているピプリクトもアートプロジェクトとしてNFTを発行し販売しています。
遅かれ早かれバブルははじけ、粗製濫造されたNFTは価値を失うでしょう。一方ですぐれた作品はその価値を維持し続けます。バブルの崩壊は本物と偽物が峻別される試金石ととらえてください。
NFTの発行について
1. 仮想通貨取引所でETHを購入する
2. ChormeブラウザにMetaMaskをインストールする
3. 仮想通貨取引所のETHをMetaMaskのアカウントに送る
4. NFTプラットフォームに登録する
5. NFTを発行する
6. NFTを販売する
くわしい手順は「クリエイターのためのNFT講座② – NFTを作って売ってみよう!」の記事を参照してください。
・NFTとして発行する作品のファイル(png、jpg、gif、mp4等)
・Chromeブラウザ
・ブラウザエクステンションのMetaMask
・ある程度のETH(0.03〜0.1ETHくらい)
送金やスマートコントラクトを実行する際にこのGAS代としてETH(イーサ)が必要になります。
スマートコントラクトとはブロックチェーン上に実装されているプログラムです。
NFTの発行と販売もこのスマートコントラクトを利用して行います。
送金やスマートコントラクトを利用するための指示を「トランザクション」といいます。
トランザクションを実行させるためのGAS代はオークション方式によって相場が常時変動しています。そのため、安すぎるGAS代を設定してトランザクションを送ろうとするといつまでたっても実行されないということがおこります(トランザクション詰まり)。
OpneSeaであれば、GAS代としてのETHが必要になるは最初のアカウントのアクティベートだけですが、それでも0.03〜0.05ETHくらいは必要です。
NFTを売ることができるようになってきたら、それで手に入れたETHを使って新たなNFTを発行できるようになります。
OpneSeaのみ、初めてNFTを販売するタイミングでアカウントをアクティベートする際にGAS代が必要となります。以後のNFT発行はGAS代なしで行うことができます。
ウォレットを使ってETHや各種のトークンを送付するときや、様々なスマートコントラクトを利用する際にもGAS代が必要となります。
そのためGAS相場は高止まりしている状況です。
ETHの高騰も相まって、GAS代はかなり高額になっています。現状はこれを受け入れてもらうしかありません。
もちろん対策も考えられています。
Ethereumと連結されたLayer2というよりGAS代が安く高速なネットワークの開発が進められており、それほど遠くない未来にNFT発行の用途で使うことができるようになるでしょう。
他にもさまざまなGAS代対策のソリューションの開発が同時並行で進められており、長期的にはGAS代の問題は解決に向かっています。
Ethereumとは別のFlowというブロックチェーンも急速に利用者数が増えており、こちらでもNFT関連の機能を利用できるようになる可能性が高いです。
ただ、単にイラストをNFTにしてもいきなり高く評価されることはほぼないので、少しでも工夫を加えてからNFTにするといいでしょう。
たとえば風景画であれば草が風にそよいでいたりとか雲がゆっくり流れていったりとか、作品にそれぐらいの動きを加えるだけでも評価が大きく変わってきます。
その範囲内であればいくらでも問題ありません。
OpenSeaは一部の3Dモデルのファイル形式にも対応しています。
この審査はかなりの難関とされています。
審査の申請は、画面一番下の”Submit artist profile”のリンクから行うことができます。
英文ですが、「Tips For Getting Accepted As An Artist On SuperRare」という記事に審査にパスするコツが載っていますので参照してください。
特に作品の本人性を証明するビデオが大切のようです。
NFTの販売について
枚数を多めに発行し1枚あたりの価格は安くして多くの人の手に渡るようにしたり、逆に枚数は少なく価格は高めに設定して1枚の価値を高めたりする方法もあります。
各NFTプラットフォームのマーケットを見て歩き、売れ筋の価格帯を調べてみるとよいでしょう。
たとえば、同じ作品をOpenSeaでは1枚1ETHで販売、Raribleでは100枚0.1ETHで販売したとなると、OpenSeaで買った人が「なんだそれは!」と怒ってしまいますね。
購入者にとって信頼できるアーティストという評価を積み重ねていくのは大事です。
日本の主要なNFTアーティストのリストは「Japanese NFT Artist」という記事にまとまっています。
NFTのアーティストとコレクターが集まるコミュニティに参加してコミュニケーションするのも大切です。OpenSeaとRaribleのDiscordサーバにはぜひ参加しておきましょう。
その層へアプローチする手段を見つけるのがNFT販売における大切なノウハウとなってきます。
すばらしい作品であっても、存在を知られていなかったり価格が高すぎたりすると売れません。
NFT購入時に発生するGAS代が高すぎて、みんな買いたくても買えない状態になっている可能性もあります。
作品のクオリティ、知名度、販売価格、マーケットの状況等、多面的に自分の置かれている環境を分析し、改善を積み重ねていきましょう。
売れないとなってすぐやめてしまうのは一番避けるべきことです。
どんなに有名なアーティストであっても、最初は売れないものです。
NFTの著作権や商用利用について
「作品の著作権は譲渡しないこと」「作品の用途は個人利用に限ること」「商業利用は禁止であること」、この3点をNFTのDescription(説明欄)に記載しておくのがいいでしょう。
NFTの購入者は海外の人であることが多いですから、英語翻訳ツールを使って英文で記載しましょう。
NFTに含まれているファイル自体はインターネット上に公開することになるので、悪い人がそれを勝手に利用することは止められません。しかしこれはSNSや自分のサイトで作品を公開するときも同じリスクがあり、NFT特有の問題というわけではありません。
作品の著作権を譲渡し、商用利用も可とすることがNFTの価値を高めることにつながるケースもあります。
権利を譲渡してかまわない作品であればそうすることも一考の余地はあります。
そこから運営者に連絡して対処を依頼してください。
仮想通貨の取引について
一方、MetaMaskというのは自分の仮想通貨を自分で管理するためのアプリで、自宅の金庫にお金を保管して自分で直接操作するというイメージになります。
ではどのように取引所からMetaMaskに送金すればいいかというと、MetaMaskをセットアップしたときに同時に自分のETHアドレスというのができますから、そのアドレスに対して取引所のアカウントからETHを送ってあげれば、MetaMaskにそのETHが入金され、自分で使えるようになります。(銀行預金を引き出して自宅の金庫に移すイメージです)
取引所のサイトに”送金”とか”出金"といったメニューがあると思うので、そこから自身のMetaMaskのETHアドレスに必要な額を送ってください。
いきなり大きな額は送金せず、0.01ETHとかごく少額を送ってテストしてみると安心です。
送金の前に、取引所の方で送信先のETHアドレスをホワイトリストに登録することが必要になることもあります。
手順をまとめると、
1. 取引所のホワイトリストにMetaMaskのETHアドレスを登録
2. そのアドレスに対し取引所からテストで小額を送金
3. MetaMaskでそれが届いていることを確認する
4. 取引所から必要な額をMetaMaskに送金
となります。
くわしくはお使いの取引所のヘルプを参照してください。
他の取引所は販売所でETHを購入することになり、5%〜10%くらい割高に買わされることになるためです。売るときも余計に取られます。
一方で、板取引は使い方が最初は難しいので、割高でもいいならわかりやすい販売所を使うというのも一案です。その場合はUIがシンプルで、NFT事業を展開する予定のあるCoincheckがおすすめです。
NFTを発行するのに必要なETHを確保するだけならそれほどの金額にはなりませんから、割り切って販売所を使ってもいいでしょう。
1.取引所のETH入金用アドレスを確認
2.MetaMaskを使っ入金用アドレスにETHを送金
3.取引所でETHを売却
となります。
くわしくはお使いの取引所のヘルプを参照してください。
仮想通貨とウォレットの使い方について
そのまましばらく待っていれば通ることもありますが、急いで解決したい場合は「ウォレット別イーサリアムのトランザクション詰まり解消法!」の記事を参照してください。
このサイトの検索欄に自分のETHアドレスを入力すると、Ethereumの利用履歴を調べることができます。
このサイトは今後頻繁に利用することになるのでブックマークしておくといいです。
Etherscanのくわしい使い方については「イーサスキャン(Etherscan)の使い方 – 実例を見ながらわかりやすく解説」の記事を参照してください。
仮想通貨とNFTのリスクについて
1.ウォレットや取引所のアカウントがハッキングされて仮想通貨を盗まれるリスク
2.パスフレーズや秘密鍵の紛失により仮想通貨のコントロールをすべて失うリスク(GOXリスク)
3.ブロックチェーンやスマートコントラクトの不具合により損失を被るリスク
4.NFTの販売や仮想通貨の売買により発生した損益について税務処理が必要となるリスク
5.何らかの法規制が施行されるリスク
他にも大小様々なリスクが存在しますが、ほとんどのリスクは適切な行動をとっていれば防げるものです。
こういったリスクがあることを前提として、自身の責任においてNFTの販売と仮想通貨の取引を行ってください。
MetaMaskをはじめとしたウォレットアプリを使って行った取引(トランザクションが発生するもの)はすべてEthereumのブロックチェーンに記録され、全世界どこからも参照可能な状態になります。
発行・販売してるNFT、仮想通貨の売買、その他のスマートコントラクトの使用履歴なども公開されますから、それを前提としてEthereumを利用することになります。
そのため、NFTを発行・販売するETHアドレスはNFT関連の操作専用にしておいたほうがよいでしょう。
仮想通貨取引所内での取引については外部に情報が公開されることはありませんから、NFTの販売である程度アカウントにETHがたまってきたら、使わない分は取引所に送ることをおすすめします。
トランザクションが公開されることは一方で大きなメリットもあります。
あるETHアドレスから発行されたNFTがその人が作った本物であることをだれの目からも確認することができるということであり、他のアドレスが作ったものは偽物であるという証拠になるからです。
NFTにはこの特性があるため、購入者は安心して取引ができるわけです。
・秘密鍵(プラベートキー、シークレットキーともいいます)とパスフレーズ(復元フレーズ、ニーモニックフレーズともいいます)をきちんと紙にメモして安全な場所に保管しておく。MetaMaskであればパスフレーズのみ保管すればOKです
・秘密鍵とパスフレーズはオンラインで保管しない。メモ帳、Evernote、Dropbox、Google Drive等、オンラインの共有機能があるサービスで保管するのはかなり危険です
・秘密鍵とパスフレーズは “何があろうとも絶対” 他の人に教えない。秘密鍵とパスフレーズはそれ単体で効果のあるものですから、それを知った人間がアカウントを乗っ取ることができ、そうなるとだれであっても復旧できません
・Google検索からMetaMaskを使うサイトにアクセスしない。フィッシングサイトが検索結果や広告に紛れ込んでいる可能性があります。Twitterでそのサービスの公式アカウントを探し、そのプロフィールに載ってるリンクからアクセするようにしてください。そこをブックマークし、以降はブックマークからアクセスするようにしてください。
ここで大切なポイントは、だれがアカウント、つまりはブロックチェーンの秘密鍵を保有するのかということです。
だれかにNFTの代理発行を頼むということは基本的にその人(または会社)に自分の秘密鍵やパスフレーズを預けるということになります。
これは自分の預金通帳と印鑑を他人に預けるようなことで、極めて大きなリスクを伴う行為です。
事業者からの打診を承諾する前に、ブロックチェーンにくわしく信頼できる人にぜひアドバイスをあおぎましょう。
もし事業者からそのような連絡があった場合はぜひピプリクトのTwitterアカウントまでご連絡ください。
しかしパスワードを紛失しただけであれば、パスフレーズを使ってアカウントを復旧できる可能性があります。
慌てずアカウント作成時にメモしたパスフレーズを用意し、アカウントの復旧を試してください。
そういった事態を避けるために、普段からパスフレーズの保管には万全の注意をはらってください。
NFTの売買に伴う税金について
個人の場合、日本円換算で年20万円以上の所得になれば確定申告が必要になります。
ピプリクトは税務が専門ではないため、くわしくは税理士や税務署にご相談ください。