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LINEが発表した5つの”Dapps”を紹介
っていうか、さっきそれでやりとりしたばかりだろ。
そのLINEがね、つい先日記者説明会を開いてね。
そこでブロックチェーンの技術を活用した5つの新サービスの発表をしたんだ。
うち2つはすでにリリース済み。
残り3つも2018年中にリリースする予定らしい。
それをまとめたので紹介したい。
サービス① 未来予想プラットフォーム 「4CAST」(フォーキャスト)
未来に起きるできごとをみんなで予想し、投票して楽しむサービス。
予想を当てたユーザーや積極的にコミュニティに参加したユーザーにはLINK Pointが報酬として付与される。
現在はスマートフォンからのみ利用可能。
投票に参加するだけでもポイントがもらえる。
何に交換できるの?
LINK Pointは1ポイントあたり500LINE Pointに交換できるね。
500円分、LINEのサービスが使えるわけだ。
1LINK Pointが500円相当だから、100ポイントは1円だね。
4CASTと同種のサービス
イーサリアムのスマートコントラクトを用いた分散型の予測市場プラットフォーム
https://www.augur.net/
未来予想をして正解するとメダルを獲得。たまったメダルはさまざまな景品に交換できる。
https://www.dcm-b.jp/cs/pt/medal/yosou/
サービス② 知識共有サービス 「Wizball」(ウィズボール)
自由に質問を作れて回答できるQ&Aサービス。
積極的に回答したり質問するなどしてコミュニティの価値上昇に貢献したユーザーに報酬としてLINK Pointが付与される。
これもLINEアカウントがあれば使えるよ。
サービスの中に知識をどんどん蓄積していくと、その利益の還元を受けられるというのが特徴だね。
Wizballと同種のサービス
ユーザー参加型のQ&Aサービス
https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
サービス③ 商品レビュープラットフォーム 「Pasha」(パシャ)
身の回りにある商品の写真を撮って、レビュー・検索できるサービス。
投稿・レビューなどのアクションをしたユーザーには報酬が付与される。
2018年中の開始予定とのこと。
Pashaと同種のサービス
実際に自分が使った商品のレビューを書いて投稿するとポイント獲得。
たまったポイントは現金やさまざまな商品に交換可能。
https://shareview.jp/
サービス④ グルメレビュープラットフォーム 「TAPAS」(タパス)
飲食店の情報を共有することができるグルメレビューサイト。
お店のレシートをカメラで読み込んで、「評価」「コメント」「写真」などを投稿できる。
投稿・レビューなどのアクションをしたユーザーには報酬が付与される。
グルメレビュー系のサービスもいろいろあるけど、TAPASはお店のレシートを読み込んでレビューするのが特色かな。
どうするんだろう?
TAPASと同種のサービス
飲食店のメニュー単位でレビューを投稿できるサイト。
https://sarah30.com/
サービス⑤ ロケーションSNS 「STEP(仮)」(ステップ)
旅行などで訪れた場所の記録を共有するSNS。
自分が投稿した旅行記録が多く閲覧さると報酬が付与される。
STEPと同種のサービス
地図に加えてスポットの口コミも充実。
https://www.google.co.jp/maps/
LINE独自のブロックチェーン「Link Chain」(リンクチェーン)
「LINE Token Economy」という構想の基盤としてLINEが独自開発したものだ。
ブロックチェーンの状況はここで見れるよ。
使い方もほぼ同じだ。
イーサリアムとはまったく別のブロックチェーンだよ。
LINEが自前で開発したもので、だれもが自由に使えるわけではない。今はおそらくLINEの子会社や関係会社しか使えない。
いわゆる「コンソーシアム型」のブロックチェーンだね。
イーサリアムの送金の遅さと手数料の高さにはいつも悩まされてるからな!
しかし、メリットもあれば当然デメリットもある。
無数のマイナーが常にトランザクションを監視しているビットコインやイーサリアムと違って、LINK ChainはLINEが一手にその運営と管理を行っている。
LINEがブロックチェーンを書き換えようとすればできてしまうわけだ。
しないだろうけど、「やろうとすればできる」ということはセキュリティ上のリスクとして指摘しておかないといけない。
LINE Pointと交換できるただのポイントだ。
仮想通貨の取引所で自由に売買できるものではない点は注意しておこう。
それじゃ面白くないな。
まったく日本の法規制ってやつは……。
LINEの5つの”Dapps”について考えてみる
だけど、4CASTもWizballもLINEが運営してるサービスで、もちろん非中央集権的でもオープンソースでもない。
これは一歩譲って「非中央集権的」と呼べないこともないかもしれない。
「非中央集権的」と呼べる要素が現状まったくない。
人がそう呼ぶならまだしも、自分たちでそう言ってしまうのはダメだろう……!
と私は思う。
でも、ブロックチェーンを利用したサービスがこれからたくさん登場してきて普及期に入るんだ。
どう呼ぶかはけっこうデリケートな問題なんだよ。
まだ仮想通貨のことをよく知らない一般の人の誤解を招かないか心配だ。
何億人もサービス利用者数がいて影響力の巨大なLINEだからこそ、言葉は丁寧に選んで欲しいんだよね。
心がすっごくモヤモヤする……!
LINEブロックチェーン関連サイト
※Bitboxは日本からは利用不可